債務整理

債務整理したらクレジットカードはどうなる?整理後の作成も含めて解説

多くの方がクレジットカードの利便性を享受する一方で、使いすぎによる借金問題に直面することがあります。

債務が膨らみ返済が困難になった場合、債務整理という選択肢が浮上してきます。

しかし、債務整理はクレジットカードの利用にどのような影響を与えるのでしょうか?

この記事では、債務整理とクレジットカードの関係について詳しく解説します。

この記事はこんな方におすすめ

  • クレジットカードの支払いが厳しくなってきた方
  • 複数のカードやローンの返済に困っている方
  • 債務整理を検討しているがクレジットカードへの影響が心配な方
  • 債務整理後にクレジットカードを再取得したい方
  • 借金問題の解決策を探している方
  • 将来的な信用情報への影響を知りたい方

債務整理とは何か

債務整理とは、返済が困難になった借金を法的手続きによって解決する方法です。

主に以下の4種類があります。

  1. 任意整理:債権者と直接交渉して返済条件を見直す方法
  2. 特定調停:裁判所を介して債権者と返済計画を立てる方法
  3. 個人再生:裁判所の管理下で債務の一部を免除してもらう方法
  4. 自己破産:裁判所に破産を申し立て、債務を免除してもらう方法

それぞれの手続きには、メリット・デメリットがあります。

任意整理

  • 債権者と直接交渉して、将来利息のカットや返済期間の延長を行う
  • 裁判所を通さない比較的簡易な手続き
  • 原則として元金は減額されない

特定調停

  • 簡易裁判所が間に入って債権者と交渉する手続き
  • 将来利息のカットや返済期間の延長が主な内容
  • 任意整理よりも強制力がある

個人再生

  • 裁判所を通じて、借金を最大5分の1まで減額できる手続き
  • 住宅ローンを除外する特則あり(住宅を残せる可能性がある)
  • 一定の収入がある人向け

自己破産

  • 裁判所によって借金をゼロにする最も強力な手続き
  • 一部の財産は処分される可能性がある
  • 資格制限など一定のデメリットがある

債務整理とクレジットカードの関係

債務整理を行うとクレジットカードはどうなるでしょうか?

相互関係について解説します。

債務整理中のクレジットカード

債務整理を行うと、進行中の手続き期間中はクレジットカードの使用が制限されます。

特に以下の点に注意が必要です。

  • 整理対象のカード:債務整理の対象となったクレジットカードは強制解約となります
  • 対象外のカード:整理対象外のカードであっても、債務整理の事実が信用情報機関に登録されると、カード会社から任意解約を求められることが多いです
  • 家族カード:本会員が債務整理をすると、家族カードも使用できなくなります

信用情報機関への登録

債務整理の情報は信用情報機関に「事故情報」として登録されます。

登録期間は手続きの種類によって異なります。

  • 任意整理:約5年間
  • 特定調停:約5年間
  • 個人再生:約5~10年間
  • 自己破産:約7~10年間

この期間中は、新規のクレジットカード作成が著しく困難になります。

債務整理後のクレジットカード作成

債務整理後はクレジットカードを作成することはできるのでしょうか。

詳しく解説します。

いつから作れるようになるか

原則として、信用情報機関の事故情報が削除されるまでは、メインストリームのクレジットカード会社での審査通過は困難です。

ただし、以下の方法で再取得の可能性が高まります。

  1. デビットカードやプリペイドカードの利用:クレジット機能はないものの、カード決済ができるカードを利用する
  2. 審査の緩いカード会社を選ぶ:信販系や流通系カードは比較的審査が緩い場合があります
  3. 担保付きカード(セキュリティカード):保証金を預けることで発行してもらえるカードもあります

審査通過のコツ

債務整理後、時間の経過とともに徐々にクレジットカードの審査に通りやすくなります。

審査通過率を上げるポイントは以下の通りです。

  • 安定した収入を得る:正社員など安定した雇用形態であることが重要
  • 住所や勤務先の安定:頻繁な引っ越しや転職は審査に不利
  • 携帯電話を分割払いではなく一括払いにする:分割払いは審査時に「借入」とみなされることがある
  • 他の借入を完済する:カードローンや住宅ローンなどの借入がないほうが有利

債務整理を避けるための対策

債務整理に至る前に、以下の対策を検討することが重要です。

  1. 家計の見直し:不要な支出を削減し、収支バランスを改善する
  2. 借金の一本化:金利の低い借入に一本化して返済負担を軽減する
  3. リボ払いを避ける:金利が高く、返済が長期化しやすいため注意
  4. カード会社との返済相談:支払いが困難な場合は早めに相談する

よくある質問

Q1: 債務整理をすると、すべてのクレジットカードが使えなくなりますか?

A: 基本的に債務整理の対象となったカードは強制解約となります。

対象外のカードも、信用情報に債務整理の記録が残ることで、カード会社から任意解約を求められることが多いです。

Q2: 債務整理後、どれくらいでクレジットカードを作れるようになりますか?

A: 債務整理の種類によって異なりますが、信用情報機関の事故情報が削除される5〜10年後が目安です。

ただし、審査の緩いカード会社なら、それより早く発行できる可能性もあります。

Q3: 債務整理の記録は何年間残りますか?

A: 任意整理と特定調停は約5年間、個人再生は約5〜10年間、自己破産は約7〜10年間、信用情報機関に記録が残ります。

Q4: 債務整理中でもデビットカードは使えますか?

A: はい、デビットカードやプリペイドカードは、クレジット機能がないため使用可能です。

これらは口座から直接引き落とされるか、事前にチャージした金額内で利用するカードです。

Q5: 任意整理だけなら、影響は小さいですか?

A: 他の債務整理方法と比較すると影響は小さいですが、それでも信用情報には事故情報として約5年間記録され、新規クレジットカードの作成には影響します。

まとめ

債務整理はクレジットカード利用に大きな影響を与えます。

一時的な解決策として債務整理を選択する場合も、長期的な視点で自分の信用情報を回復させる計画を立てることが重要です。

何よりも、債務整理に至る前に適切な借入管理や家計改善に取り組むことが、健全な金融生活の基盤となります。

専門家に相談しながら、自分に合った最適な選択をすることで、将来的にクレジットカードと適切に付き合っていける環境を整えていきましょう。

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Masakin

ブログで生活しています。 営業職→転職後に副業でブログ→フリーランス(now)。 ライター/ブロガー/SEO/Webマーケティング。 普段はラップとゲームとカードのオタク。

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